NSXオーナーズデイ2025(その2)

過去2回は雨にたたられたためスタッフはもちろん参加者の皆さんも天候を気にされてこの日を迎えられたと思いますが、前日の準備段階から晴れで雨の心配は不要でした。ただ、今年の夏は異常な暑さで9月になっても真夏の暑さが続きました。

移動等、参加者の事情からオプションとしているものの前夜祭としているパーティーですが、今年は約120名の参加がありました。限られた時間ですのでトークの時間はあまり取れず翌日に譲ります。各卓にお座りいただいたゲストの方々の周りでテーブルを超えて歓談いただいている姿を見ると、やはりパーティーの良さを感じます。鈴鹿サーキットホテルの予約が取りにくいこともあり、宿泊は各自手配としています。パーティー後は各ホテルへの巡回バスを毎回運行していますが、今年は利用者がとても多かったです。

さて翌日のメイン会場9時30分のゲートオープンと同時に続々と様々な色のNSXが会場に入って来ます。例年どおり色ごとに指定されたゾーンに駐車しますが、今年は走行プログラムがあるために参加車両は左列に停める変則的なパターンとなり、誘導員と参加者の間で若干の混乱があったようです。ほぼ全車所定位置に駐車し、11時の開会を待ちます。中央のテント内に設置した受付で簡単なチェックのあと、参加記念品の袋を受け取ります。そのひとつ、酒升を見つけて笑みを浮かべるみた年配のオーナーも。NSXフィエスタで節目の年の開催で用意されていた酒升です。ポロシャツは全員同じ色の黒。もちろんステッカー、今年はアルミをイメージしたデザインです。

今年は25都府県から22色、117台のNSXが参加しました。4割の方が第1回目からすべての年に参加されており、今年初めての方は3割でした。オーナーの手での運営には限界があるのでむやみに参加台数を増やすことはできませんが、今後も参加を希望される方は安定、増加することを予感させる数字です。

開会式に続き、走行プログラムのひとつ「スキッド走行」がすぐに始まります。これまでは交通教育センターのS660を使用していましたが、今年は自身のNSXをドライブします。希望のあった23名を3グループに分けての走行です。もうひとつの「ブレーキング、パイロンスラローム走行」には15台が参加します。共にインストラクター要員確保の関係から参加人数に上限を設けての開催ですが、やはり参加者の皆さんは走りたいんだなと改めて強く思いました。この走行プログラムはアンケートによる希望から実現したものです。今後も参加オーナーの希望を反映するものにしたいと思っています。

同伴者にも退屈することないプログラムを用意しよう、と毎年好評の安全運転講習およびHonda Sensing体験を実施。23名が受講しています。開始時刻、集合場所の案内が不十分でした。

出展社エリアには毎回協力いただいている各社の展示に加え、今年は鈴鹿製作所から02R初号機テスト車両のレストア完成車が、またホンダカーズ木津からは92Rのレストア進行中の車両が展示されました。ともに開催直前に決定したものです。これらはスタジオロクゼロ、ROUTE KS、HCM、SEV、T3TECの各社、リフレッシュセンターによる来年からのプログラムを考えると、35年を経過したいま、また更にこの先を考えると意義あるものになったと思っています。リフレッシュセンターからはこれから予定されている「純正互換部品」の供給および「レストアサービス」に関するアンケートブースを設け、多くのオーナーが答えていました。恐らく、困っていることや希望する内容などの話も多く交わされたのではないかと思っています。

教室でのトークショーのパート。発売当時からの35年とこれからという大きなテーマのなかで進めたいとの主催者側の想いがありました。鈴鹿での開催、身体の負担を考えて上原繁さん、尾崎俊三郎さんには栃木からリモートで参加いただくことで準備をしてきました。教室には歴代のNSXモデルに携われた塚本亮司さん、和田範秋さん、水上聡さん、蓑田修一さん、柿沼秀樹さん、そしてGTドライバーの塚越広大選手がおられます。本当にそんなことができるのか、一部の不安を抱えながら当日を迎えたのですが、上原さん・尾崎さんの顔を見、声を聞いた時は正直「やってよかった」と思いました。おふたりには事前に参加者プロフィール表をお渡ししてあり、35年を経た今、車としてまたエンジンとしての耐久性についての見解をお話しいただきました。やはりアルミに寄与するところが大きいようで、「親から子、孫までの三代は大丈夫」との発言も。実際のメインテナンスの現場では部品供給が得られないなどで大変な事態になっていると思いますが、純正互換部品やそれを活用したレストアプログラムが改善に寄与することを願わずにはいられません。

ホンダ栃木の阿久津部長から「純正互換部品」および「レストアプログラム」についての計画概要をご説明いただきました。まだ検討中の部分も多く未定のプログラムではありますが、方向性というか方針をお示しいただいたことは大変有難いことでした。NSXオーナーズデイの場にお越しいただいたこと自体に感謝しています。市場に出たあとの車のメインテナンスということで出展社の皆さんも同じパートとしたため、十分な時間がとれず申し訳なく思っています。

閉会式では自らオーナーでもある塚越広大選手からも参加いただいてのコメントをいただきました。アメリカからの参加者にはゲスト全員のサインが入ったパネルを贈られました。主催者からのお礼のあいさつは今年から参画した若いスタッフにお願いし閉会、最後のパレードランに移ります。

鈴鹿サーキットのマーシャルカーである白のNC1と先頭に並ぶのは、参加車両中でシャシーナンバーが最も若い(100未満)フォーミュラレッド車両で、登録は平成2年9月14日、発売の翌日です。ホイール、マフラー含め全くオリジナルのまま維持されていて驚きました。その後ろに4列で整列します。このパレードランは毎年好評をいただいているプログラムであり、今年は明るい中での走行でお楽しみいただけたことは良かったと思っています。

今回は多くの反省点があり、参加いただいた皆さまに負担を強いる場面がありました。次のページで振り返りたいと思います。

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NSXオーナーズデイ2025(その1)

第3回目の開催となる「NSXオーナーズデイ2025」は、9月7日(日)にこれまでと同じ鈴鹿サーキット交通教育センターを中心に117名のオーナーとNSX、46名の同伴者と出展社、ホンダ関係者など全体で200名を超える参加者を迎えての開催となりました。前日土曜日のパーティーにも120名が参加し、再会を喜びあう姿があちこちのテーブルで見られました。パーティーに先立つ会場設営ではスタッフはもちろんボランティアの協力も得て、例年よりスムーズに進んでいる印象を持ちました。駐車位置のマーキング作業なども台数が増えたため例年と配置が異なり、暑い中での作業は大変だったと思います。ありがとうございました。ただ運営側としては反省・改善すべき点が多くありましたが、この件については最終回で触れることとします。

右側は参加車両の中で最も初期の生産車両(シャシーナンバーは1000100より若い!!!)、1990年9月14日登録

記念にするにはちょっと中途半端でしたが、今年はNSXが誕生して35年を迎える年の開催でした。終わってみると、やはり我々スタッフも参加された皆さんも記念すべき年との意識は少なからずあったようです。会場でも触れましたが、今回の参加車両の約9割がNA1、しかも半数が100系の車両であったことは驚きでした。こうした初期の車両が今なお走り続けていることはNSXが高耐久性の車であること、オーナーの皆さんが大切に乗り続けていることで得られたものと思っています。6月に発表された「純正互換部品」の供給と来年からスタートする予定の「レストアプログラム」には35年を迎え新たなステージに向かうにあたって、その期待が高まるばかりです。

30年もの長きに渡り開催され2022年の幕を下ろした「NSXフィエスタ」と、それに続きスタートした「NSXオーナーズデイ」に参集した皆さんの想い。これからもこの車を楽しみ、仲間と語る場としての今後の在り方を考えさせられる年の開催になったようにも思いました。以下、今年のオーナーズデイの内容を振り返ってみようと思います。

その2 →

純正互換部品をグローバルに供給

初代NSXを対象とした新レストアサービスも同時にスタート

ホンダは、2026年春から生産終了車種向けに「純正互換部品」のグローバル供給を開始するとし、その第一弾としてNSXを対象とすることが発表されました。
 同時に純正互換部品を活用した新しいレストアサービスもスタートするとのこと。部品供給がままならない状況が続いていたことを考えるとオーナーにとってはビッグニュースと言え、期待が高まります。

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