NSX(NC1)2022年で生産終了

昨日8月3日、アメリカのアキュラと日本のホンダが同日に、現在アメリカで製造しているNSXの2022年モデルとしてType-Sを限定350台(米国300台、日本30台、その他20台)発売することを発表しました。同時にこの製造を以て2022年12月末で生産を終了することも併せて明らかにしました。2020年モデルが昨年夏に「予定販売台数に達したため受注終了」とアナウンスされたのち、なかなか2021年モデルの詳細発表がないままに迎えたこの発表。いつかこの日が来ると予想はしていましたが、いざこのニュースに接すると「ええっ」と声が出たのが本当のところです。

最終形となる2022年モデルのType-Sのスペックは気になるところですが、8月12日に米国カリフォルニア州で開催される「モンタレー・カーウィーク」で価格を含め発表されるとのことです。NC1の最終モデルとして、またNSXの発展形として注目したいと思います。

ホンダは2040年までに新車はすべてEV化するとの方針を出しています。今回のニュースリリースにも、「来たる電動化や新たな価値を持ったモビリティの中で・・・」とあります。「NSXの終了とは書いておらず、NC1の終了なのだから、次のEVスポーツカーにNSXと名乗る可能性はある」とのファンの声もいくつか聞きました。いわゆる「ホンダらしさ」はどうなるのか、この車が問うたNew Sportscar eXperimentalとは一体何なのか、注目したいと思います。

今回のニュースはNHKテレビ、新聞ほかでも多く取り上げられ、多くの人が知ることとなりました。1990年に誕生したNSXが一部の自動車ファンにだけでなく、社会・経済の変革の中でその役割を果たし影響を与えててきたことを再度認識しました。NSXは日本が誇るブランドです。

本田技研工業株式会社のニュースリリース

本田技研工業株式会社のNSX 2022年モデルType-Sのページ

米国アキュラのNSX2022年モデルのページ

投稿者: 管理者

1993年からクーペ、2000年から92R

「NSX(NC1)2022年で生産終了」への1件のフィードバック

  1. 最初にType-Sのニュースを聞いた時は、「やりきりプロジェクト」だと思い、関心をもって発表の日を待ちました。30台という限られた日本への割り当てでしたが、たとえ抽選になり当たらないこととわかっていても申し込もうと思いました。今もその気持ちは変わっていません。同時に、このType-Sの生産をもって2022年に終了するとのアナウンスがあったのですが、ここについては心のどこかにずっと引っ掛かっていました。「2代目NSXは、2022年12月をもってその歴史に幕を閉じます。」とは、NC1を終えるということです。生産を終了すると言っているのはNC1であって、NSXとは言っていないのです。まだ次がある?

    2020年モデルに比べ、意匠の変更とともにスペックもバージョンアップされ、またかつて米国で50台販売されたアレックス・ザナルディバージョンに続く限定車ということで前評判も高く、発表日にモンタレーで開催された1号車のオークションでは1百万ドル(手数料別)の値段がつき、米国向けの300台も数日のうちに買主が全て決まりました(いくらかゴタゴタはあったようです)。

    一方でType-Sが最終モデルだと言われても、私には正直ピンと来ない部分がありました。アメリカ人オーナーにとってはアキュラが展開するType-SシリーズがNSXにも設定された、アップグレードしたスペックしかも最終モデルとしてですから喜びはあったでしょう。しかし既にType-Rを経験している日本人は、Type-Sが最終モデルと言われてもやはり何かもやもやしたものが残ります。なぜType-Sなのかという点については、ホンダがType-Rと名乗るに必要なスペックに到達できなかったからではないかと私は思っています。NAシリーズがガソリン、NCシリーズがハイブリットなら、次のモデルは全モーターではないか想像するのは自然です。これこそが、New Sportscar eXperimentalの歩みだと思うのです。次もハイブリッドはちょっと考え難いです。

    強大なトルクを発生するモーターが魅力ではありますが、一方で、振動や音、ニオイなどガソリン車に特別の感情を持つドライバーがいることも事実で理解できますし、私自身も好きです。これらの人にとってはType-Sは最後のガソリンを使った車、NC1のやりきり車ということになるのかも知れません。

    どこで作るのか?は大きな関心事です。まだまだNSXは目の離すことのできない存在であり続けます。

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