アンケート結果を見ますと、概ね今年のオーナーズデイはお楽しみいただけたと思い、ホッととしています。もちろんこれまでも触れましたが、いくつもの不手際や検討すべき問題、反省点がありました。今後の開催に向けて振り返りたいと思います。

開催時期については、空き状況はもちろん様々な要素を検討した中で決定しています。予想されていたとはいえ今年はやはり暑さが異常で様々な場面で想定外のことが起き、今後対策を講じる必要がある場面を多く経験しました。拡声装置が故障したり、クーラーボックスの氷がすぐに溶け飲み物を十分に冷やすことができないなど暑さによるトラブルもありました。NSXに囲まれた中での進行も魅力的ですが、暑さのことを考えると時期はもちろん、今後は屋内も視野にすべきかも知れません。
また、参加人数・台数の増加、走行プログラムを加えたことによるプログラムの増加とそれに対応する人員、情報共有の不足による混乱が生じました。情報は用意していたにも関わらず共有できていなかったことがほとんどです。プログラムのスタート時刻の連絡、パレード隊列および先頭車両の指示などです。これ以上の台数になるとイベント会社に運営をお願いすることも視野に考える時期なのかも知れません。
昨今の値上げは当然ここにも及んでいて、パーティーで供された料理にも想像を超えて大きく影響していました。私自身もちょっと量的に足りない感じを受けました。ただ、ゆっくり歓談されている光景を見てやはり工夫してでも続けたいプログラムだと思いました。
パーティー後のチャーターバスの利用は昨年よりかなり多かったです。やはりサーキットホテルの確保は困難なようで、外部のホテル宿泊の方が多かったためでしょう。併せて主にパーティー参加者を対象に前日から会場に車両を駐車できるようにしていますが、今年は利用者が少なかったです。これは鈴鹿地区のタクシー事情によるものでしょう。宿泊場所の確保も含め、今後もう少し丁寧な事前の案内が必要と感しました。
お越し頂いた方は、発売から35年を経過していま尚大切に乗っているオーナーが多かったようです。それぞれ自身のドライビングスタイルにあわせてモディファイしている車両を見ると、長くお乗りになられているからこそのもの、と微笑ましく思いました。一方で、車検に適合しないと思われる車もわずかではありますが見られました。オーナーズデイはホンダの関連施設を借りて開催しています。現役のホンダ社員およびOBの方も数多く来場されています。NSXを正しく愛する者が集まる場として、今後も開催を継続していくのなら早い機会にゼロにしたいと思っています。
NSXオーナーズデイをNSXオーナーのためのイベントとして今後も長く続けていくには、あまり大きなものにしないことも肝要なのかも知れません。この車があるだけで、この仲間がいるだけで成り立つようなものを目指してもいいのかも知れません。会場もフレキシブルに考えて、新たなオーナーが参加できるチャンスをつくることも考えたいです。終了後、「来年は手伝いますよ」と多くの方からメールを頂き、とても嬉しく思いました。スタッフもオーナーもない、真のNSXオーナーズデイが開催できるのはそう遠くないのではないか、と予感させられる年だったのではないでしょうか。また、会いましょう。
スタッフ会議を経て、今後随時加筆します(富吉啓文、2025.10.3.)
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